Deep Orange & RAMSIS

クレムソン大学（米国サウスカロライナ州）のDeep Orangeプログラムでは、学生が2年をかけて試作車を開発できるようにしています。構想から完成車まで学生が携わるユニークなプログラムで、人間工学的快適と安全性の検証にはCatia V5でRAMSISを使用します。

自動車工学部の学生全員に、Deep Orangeプログラムに参加する機会があります。「パワートレイン」「ボディ」「内装」「ホワイトボディ」「プロジェクト管理」という5つの学生チームに分かれており、Deep Orangeへの参加申し込みは実際の仕事とまったく同じように行う必要があるため、学生は選考過程において将来の職業に対する心構えも培われます。同学のヨーネン・ブルックス（Johnell Brooks）教授は、ヒューマンソリューションズ社の顧客向け広報誌「KomfortZone」によるインタビューの中で、「学生は自分の取り組みをすべて理解しており、教員側は学生の関心を現実に即して評価できます」と語っています。スポンサーはプロジェクトをサポートし、通常は「都会的な商用車」といった形で開発すべき車両の大まかな方向性を示します。過去には、座席レイアウトが3+3のハイブリッドスポーツカーが開発されたこともありました。

RAMSISは、プロジェクト作業、視界解析、計器のアクセシビリティ解析などに広く使用されています。「RAMSISは、コンセプトを検証する明確な方法をチームに示しています」とブルックス教授は語ります。クレムソン大学の優れたプロジェクトにとって絶対勝者であることがわかっており、自動車産業への就職活動で明らかに有利に働いています。