最初から良好な視界

車両の視界値は規格によって規定されています。これらの規格の適合試験は、運転または操作しながらミラーとカメラを使用して行われます。個々の規格の制限値や適合試験手順は厳しく規制されていますが、最初から規格に準拠して車両を開発すれば、開発期間と開発費の大幅な削減につながります。

視界規格は、車両の全周囲（前方、側方、および後方）に適用されます。配線、昇降プラットフォーム、ウォータータンク、ワイドフェンダー、車体構造、排気系統などの構造は視界を遮り、規格準拠を危うくする可能性があります。RAMSISは、CADモデルに視野を幾何学的に表示し、デジタル車両モデル上での確認や修正を行えるようにすることにより、規格に準拠した開発を容易にします。RAMSISは一般的な各種視界規格に対応しています。

RAMSISは、車両のCADモデル内であらゆる関連付属品を含めて実際の視野を解析します。ドライバーの位置に基づいて標準視野を幾何学的に生成し、3次元環境で表示します。

RAMSISには、規格の制限値とそれに対応するすべての解析方法が搭載されており、車両のバージョンが異なっていても常に結果を完全に再現できます。これは、物理的な試験台では絶対に不可能です。

解析のための手順は、車両形状、運動能力、ミラーとカメラの寸法のほか、必要に応じてシート位置などの特定の車両データを追加するだけです。さらに、規格が厳格化される場合など、必要に応じて値を変更することも可能です。